頭皮アートメイクのよくある勘違い

こんにちは✍🏻
本日もブログにご訪問いただきありがとうございます✨
今回のブログでは、
「頭皮アートメイクのよくある勘違い」
についてお話ししていこうと思います。
最近では、眉毛のアートメイクが流行り
“頭皮”にもアートメイクってあるんだ…!!
と思われた方も少なくないはず。
頭皮アートメイクは、
髪の毛が少ない部分に「毛根を再現するアートメイク」を施すことでコントラストを減らし、
薄毛をカモフラージュしてくれる画期的な技法。
しかし、頭皮アートメイクはまだまだ知られていない治療です。
お客様をはじめ、眉毛アートメイクのアーティストさんなども【正しい知識】はまだまだ広がっていない印象。
そこで今回は、頭皮アートメイク施術の
《よくある誤解》をまとめることで少しでも、治療の選択に活用していただければと思います。
①インパクトのある症例写真、実は危険。

※こちらは3回の段階を追って仕上げた症例となります。
・1回目施術からの派手なBefore/Afterや、真っ黒な頭皮。
実はこういった症例は、滲みを引き起こしやすい施術症例となります。
頭皮は実は、アートメイクの中でも皮膚がオイリー傾向であり滲みやすい部位。
施術「直後」は綺麗でも、施術後1週間…2週間…と時間が経過していくごとに、
ドットに滲出液などが入り込み色素が大きくなる傾向にあります。
そのため、初めからみっちりと入れることで
全てのドットが繋がり灰色く絵の具で塗られたような頭皮になることもあります。

⚠︎このように段階を追って、密度を上げていく必要があります。
カウンセリングをしていると「とにかく埋めてください!」と言った声も多いです。
しかし、分け目のない頭頂部や真っ黒な頭皮は【明らかに不自然】になります。
薄毛に悩まれているお客様は神経質な方が多く、毎日鏡を見て薄毛部位をチェックされていることも。
頭皮アートメイクで真っ黒になった頭皮は、薄毛をカモフラージュし、始めのうちは満足度も高いです。
そのため、少しづつ鏡で「薄毛に悩まれていた部位」をみる回数が減り、
<気づいたら灰色に滲んでいた>といったことも少なくありません。
あくまでも頭皮アートメイクは自然にカモフラージュするものであり、
「黒塗りの頭皮」には仕上げることは適切ではないことをご理解いただけますと幸いです。
②髪の毛がある程度生えていれば、施術出来るのではないか?
髪の毛が生えている、生えていないに関わらず【炎症の起きている頭皮】は施術が出来ません。
頭皮アートメイクは、頭皮に傷をつけ、そこに色素を注入する技法。
炎症部位に傷を重ねることは好ましくありません。

皮膚への炎症が見られる方は、頭皮アートメイクの施術前に「皮膚科」に行かれることを推奨しております。
③男性の生え際は誰でも適応可能?
答えはNoです。なぜなら男性は「生え際の後退」が引き起こされることがあるからです。
男性の生え際の後退は
①生まれつきのもの
②AGAによる生え際の後退
こちらの2つに分類されます。
生まれつきの生え際後退やM字の生え際の場合、極端に生え際に変化が見られることはありません。
しかし、AGA(男性型脱毛症)により生え際の後退や毛根のミニチュア化が見られている場合には注意が必要になります。
なぜか?
現時点で悩まれている生え際部位に施術を施した場合、将来、万が一生え際の後退が起こった際に、施術部位のドットが取り残される可能性があるからです。
そのため、私が男性の生え際に施術をする際には、
①AGAではない方
②植毛手術予定、もしくは手術済みの方
③AGA内服薬を服用している方
が対象となります。
頭皮アートメイクは全てのお客様に施術をすることは出来ますが、
将来後悔しないためにも、リスクのあるお客様にはお断りさせていただきます。
④症例写真のドットが光っていて綺麗?
こちらも、よくある頭皮アートメイクの落とし穴となります。
頭皮アートメイクは、「表面に付着した色素」と「実際に皮膚の中に入った色素」にはギャップがあります。
ドットが明らかに大きい症例写真や、テカテカしている場合には、色素を拭き取らずに症例をアップしている可能性があります。
頭皮アートメイクをご検討中のお客様には、きちんとした施術者を選んでいただきたいため、口コミやフォロワー数だけではなく、症例写真をよく見比べてみることを推奨させていただきます。

ここまでお読みいただきありがとうございます。
頭皮アートメイクは施術者が少ない上に、施術を受けたお客様も少ないのが現状です。
きちんと正しい知識が広まり、より良い頭皮アートメイクが受けられることを心より願っております。
吉田 れい
